総論[1-1~4]受験校を選ぶ

 その辺に回っている情報と似たようなもんですが、今までに私が得た情報を一応まとめておこうと思います。
受験校を選ぶ際の参考程度にはなるかもしれません。
あと私は地方在住ですが、地方と大都市圏との情報格差があるように感じたので
私と同じように某編入予備校にアクセスしづらい地方に住む方々に向けて書きます。

●[1-1]一般入試と比べた編入試験の特徴

  医学部に入学する手段として一般入試と編入試験があります。
一般は国立ならセンター7科目と二次試験英数理科の科目が必要で、
編入試験の場合は英語と自然科学(生物・物理・化学)の大枠として二科目が主になります。
そのため編入の方が科目数が少ないです。でも科目数と難易度が単純に正の相関を示すわけではありません。
一般入試は2〜3倍なのに対し、編入は一般的に30~60倍の倍率があります。
定員が5人である学校が多いことから、統計学的に見て外れ値が5個あるだけで定員が埋まってしまうという意味では
合格ラインが見えず一般入試より難しいと言えそうです。
しかし編入受験生の学力レベルはかなり分散しているため合格ラインにいる受験生は定員に対し
10倍程度なのではないかと一部で言われています。
  さらに編入は一般入試と異なり同じ年度で複数校の受験が出来るため、
受験校を増やせば増やすほど合格可能性が積み上げられます。
ただこの場合対策の都合上、受験科目の似た大学に絞ることが必要になりそうです。
よって受験勉強開始前に受験校の想定が必要です。

●[1-2]受験資格について

  何年か前までは3年次前期編入の大学が主流でしたが、
最近は2年次前期または2年次後期入学校が大多数となっています。
前期と後期で何が違うかと言えば、前期入学校の特徴は現役4年生でも受験資格があることです。
来年度4月には学士取得見込であるためです。
一方後期入学校は現役4年生は受験資格がなく既卒の方しか受験資格を持ちません。
そのため現役4年生は受験校に制約がり2年次前期校しか受験出来ません。
 なので、4年生の方々は、今年度の実施順に言うと
岡山・山口・筑波・富山・高知・愛媛・神戸・千葉・医科歯科・名古屋・島根・新潟・群馬・金沢・琉球・北海道が受験出来ます。

●[1-3]受験科目について

 英語の試験は各大学で様々といっても求められる能力は似ています。速読、要約、和訳(+英作)などです。
 一方自然科学問題は、大学によって傾向がかなり異なり事前の過去問のチェックが英語と比べてより重要になると思います。
自然科学は多くの場合生物、物理、化学が範囲となります。
医学部の入試なので生物学が主な出題となる大学が多いですが傾向が一定でない大学(群馬など)もあるらしいので注意が必要です。
年度によっては生物学が一切出ないで物理のみや化学のみで出題する大学(ex.群馬)もありうるのです。
群馬は受験生によって当たり外れが大きいような印象を持ちました。
受験科目の型別に簡単に分けると

 (i)英語単独型
   富山・神戸(両校内容に生命科学は含む)
 (ii)英語・生命科学
   旭川・福井・金沢・岡山・千葉(+小論)・大分・長崎・鹿児島・秋田(+小論)・山口
 (iii)英語・理科型(生命科学+物理+化学)
   弘前(+小論)・浜松・滋賀・香川・島根・愛媛(+小論)・名古屋・大阪・群馬
 (iv)英語・理科・数学型
   筑波・新潟・医科歯科・高知(+小論)・鳥取(地域枠のみ)・琉球(数学というか統計)・北海道(英語は出願時のTOEICまたはTOEFLのみで
   試験は自然科学総合問題という名の理科・数学のみ(2012年度実施情報))
         (試験科目はその年度により変わりうるので要確認)

 となります。科目が少ないほど敷居が低く倍率が高くなる傾向があるため、
時間が許せば理科・数学も対策した方が有利になると思います。
実際に受験してみて、理科・数学に関しては大学受験までの勉強をしっかりやってきたかどうかが重要だと感じました。
 
 また、小論文が必要になる場合特別な対策が必要になると思います。
私自身への戒めですが思いついたことを順序立てて書けばよいというものではなく、
ある一定の論理構造を意識して書かないと高得点にはつながりにくいようです。
そのため小論文の書き方くらいはそこらへんの参考書で確認しておくべきでした。(私が・・・)

 ところで小論文についても大学によって扱いが異なるようです。
   
 (i)一次試験として扱われる大学
   愛媛・弘前・千葉・秋田・高知
 (ii)面接と合わせて行われる大学
   長崎・滋賀・浜松・岡山・名古屋
 
 よって、私のように小論文が苦手な人は特に(i)型の大学は避ける方が無難と考えることも出来ます。

●[1-4]実施時期による難易度の違い

 筆記試験を突破することが編入試験の最低条件となるわけですが、
感触から言うと秋以降の実施大学ほど筆記試験のボーダーが下がり一次突破しやすい傾向があると言われています。
おそらく飛び抜けて優秀な一握りの方々が年度の最初の方で合格していき戦線を離脱していってくれるからだと思います。
そういうこともあり、年度の前半に実施される試験で一次筆記通過はするけど最終合格にあとちょっとな人でも、
秋以降に試験が実施される大学では最終合格しやすいと言われているらしいです。
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